クエン酸の効能 中村 篤史/ナカムラクリニックnoteより転載
『ダウンタウンDX』で小藪が、愛用の健康食品として「有機ゲルマニウム」を挙げた。地上波の有名番組で「有機ゲルマニウム」というワードが発音されたのは、ほぼ初めてのことじゃないかな。
小藪さん、ありがとう!
さて、有機ゲルマニウムの新商品が出ます。
有機ゲルマニウムウォーター『ロータス』です。
ゲルマニウムには全身の血のめぐりをよくする効果があって、そこにクエン酸が加わることで、抜群の疲労回復効果を発揮します。
ゲルマニウムとクエン酸、お互いに高め合う両者がコラボして、さらなる健康の高みに導きます。
飲めば、酸味を感じる。梅干しほど強烈な酸っぱさではなく、優しい酸味です。興味のある方は一度ご賞味ください。
実際、臨床を見ていても、患者のなかにはクエン酸の熱烈なファンが多い。「クエン酸のおかげで、大げさではなく、命を救われました」みたいな話を聞くことは珍しくない。
クエン酸について、こんな話を紹介しよう。
黒木安馬氏「私の仕事は国際線機内の客室責任者である。仕事上の役得として、世界中の『人生の成功者』と直接お会いしてきた。
成功者の共通点とは一体何なのだろう?
この本は、私が観てきた人間観察見聞録、大げさかもしれないが『人生成功教則本』である」(序文より)
序文にあるように、黒木氏はJALの国際線スチュワードとして30年間勤務した。国際線のファーストクラスに搭乗する様々なVIPに対して、黒木氏は快適な空の旅を提供すべく、おもてなしをしてきた。そんなVIPのひとりに、武見太郎がいる。
武見太郎は日本医師会会長を25年、世界医師会会長をも務めた。医師会の利益のためになら誰と敵対することをもいとわない彼を、人々は「ケンカ太郎」と呼んだ。また、医師会、薬剤師会、歯科医師会の三師会を牛耳ることから、彼を「天皇」と呼ぶ人もあった。その天皇がブラジルの国際会議に出席するためにJAL機に乗った際、黒木氏は担当乗務員として、武見と会話する機会に恵まれた。それも、ブラジルという地球の反対側に行くまでの、かなりの長時間の会話である。
武見太郎は1904年日露戦争開戦時の生まれであり、そのことを内心誇りとしていることを黒木氏は事前に知っていた。そこで自分の父の戦争体験とからめて、このような話をした。
「南部戦線で兵隊が疫病でバタバタと死にゆくなかで、私の父など梅干しを一日に一粒ずつしゃぶっていた者たちは不思議と生き残ったそうです。高校卒業後、私がアメリカ留学するときに、父は梅干しを持たせました。そのおかげで留学中風邪をひくこともありませんでした。今も乗務の際には持参しています。梅干しって何がすごいんでしょうか?」
黒木氏は、武見が医師会会長でありながら、西洋医学を信用せず健康診断も受けず西洋医薬を使わず、困ったときには漢方や伝統療法を使うことを側聞していた。そこで、さりげなく、梅干しの効用について聞いてみたのだった。この手の民間療法的なアプローチを、「天皇」はどのように認識しているのだろうか。
武見はこのように答えた。
「梅干しの酸っぱさは、クエン酸といって、柑橘類、レモンやユズなんかにも含まれる成分だ。体にいいことは間違いない。そもそも大半の病気は低酸素になって乳酸がたまることが原因で、これがミトコンドリアにダメージを与えて、たとえば癌になったりする。乳酸が血液や細胞を酸性に変えてしまうことが根本的な原因なわけだ。だから、そうならないようにすれば、つまり、体を弱アルカリに保つことができれば、病気の予防にも治療にもなる。クエン酸は見事にこの仕事をする。自然界の万能薬というべきだろうな」
これに対して黒木氏が「それはすばらしいことを聞きました。JAL機の乗務員にもクエン酸をしっかり摂取するよう奨励すれば、予防医学の実践になりますね。さっそく社内報で流します」と言ったところ、医学会のドンは即座に手を横に振り話をさえぎった。
「いや、それはいけない。クエン酸が世に広まったら、我々医者は廃業だよ。病院や製薬会社は次々と倒産することだろう。クエン酸が健康にいいことなど、すでにずっと前から分かっている。どこでも手に入るうえに安すぎて、しかしそれゆえに、商売にならない。医者がいらなくなって、とんでもないことになる」
これを聞いて黒木氏は、医療の深い闇を感じた。また同時に、武見という人間の恐ろしさの核心を見たようにも思った。医師会、薬剤師会、歯科医師会のすべてを牛耳っている権力者だから、恐ろしいのではない。人々の健康に真に役立つ医療について知っており、自身もそれを実践しながら、しかしそれを決して人々に勧めようとしない。ダブルスタンダードを平然と使い分けて、微塵たりとも良心が痛まない。そこに武見の本当の恐ろしさがあるように思われた。
クエン酸の効能につき、ものの本には以下のような記述がある(参考『クエン酸で医者いらず』長田正松著)。
「クエン酸を小さじ半分ボトルに入れて溶かし、トイレや風呂、鏡を掃除すると、汚れがよく落ち、しかも無害な消毒薬になる。炭酸カルシウムを溶かす作用があるから、尿路結石に効くばかりではなく、浴室や電気ポットの水垢の洗浄に役立つ。
漬物をビニール袋に入れて岩塩とクエン酸を一つまみまぶして揉み込むと大変美味になる。ジュース、炭酸水、焼酎、ハイボールなどに一つまみでいいから、入れてみるといい。味がガラッと変わることに気付くだろう。
クエン酸の効果を最も実感するのは、疲労回復においてである。運動や精神的ストレスで蓄積した疲労物質(乳酸)を炭酸ガスに分解し、尿として体外に排出する。また、乳酸は筋肉痛の原因だから、その予防にもなる。
クエン酸が不足すると、糖質や脂質のエネルギー変換の能率が落ち、乳酸がたまりやすくなる。
血液のpHが酸性に傾く(アシドーシス )と、血の巡りが悪くなる(いわゆる血液ドロドロ)が、クエン酸は体液を弱アルカリにし血流を改善する。その結果、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、腎臓病、冷え性などの予防や治療になる」
黒木氏「武漢でコロナが発生したという報道を見て、すぐにクエン酸を取り寄せました。クエン酸は、かつては柑橘類から抽出していましたが、今はほとんどが工業的発酵法(糖蜜を原料としたクロカビによる発酵生産)によるところ、この鹿児島のサツマイモを原料にした純度99.5%の1kg粉末が、ネットでたったの千円で買えた。さっそく紅茶に一つまみ入れたり、サラダ、味噌汁、漬物に振りかけて、とてもおいしい。しかも健康増進どころか、花粉症、アトピー、老化防止など万病に効くのだから、世界の救世主だと思います」