勉強は大切。学校にも行くべき。でも、それだけでいいの?
私は、勉強はした方が良いと思っています。
そして、学校にも行った方が良いとも思っています。
なぜなら、学校に通うことには多くの意味があるからです。
学力を身につけるだけでなく、社会性、人間関係、集団の中での自分の役割を学ぶことができる。
先生方との関わりや友人とのやりとりは、子どもたちにとってかけがえのない経験となります。
また、学歴が将来の可能性を広げてくれることもあるでしょう。
将来に不安があるからこそ、今出来る事の一つとして「勉強」は、子どもの未来をつくる大切な力になると信じています。
だからこそ私は、勉強も必要だし、学校に通うことも非常に大切だと考えています。
けれど、その一方で――
勉強にだけ偏りすぎて、毎日を「こなすこと」だけで過ごしてしまってはいないでしょうか?
子どもが帰宅してから、ただ座って宿題をこなして、気づけば寝る時間…。
そんな生活が続くと、子どもらしい柔軟さや創造力、心の豊かさはどう育まれるのでしょうか。
特に、いまの教育は「座って指示通りにやる学習(=左脳優位の学び)」が中心になっており、知識の定着や論理的思考を育てる反面、子どもの本来持っている“ひらめき”や“想像力”といった右脳の働きが十分に活かされていないのでは?という疑問も感じています。
成長期には、
・脳の左右バランス(左脳と右脳)
・身体の発達
・感情や精神の安定
・家族との時間
・自分らしくいられる余白
・質の良い睡眠
こういったものも、学力と同じくらい大切なのではないかと私は感じています。
右脳を育てる学びとしては、例えば
・ブロックや積み木などの創造的な遊び
・物語を味わうような読書体験
・絵を描く、音楽に触れる
・自然の中での体験や観察
など、自由度が高く、結果にとらわれずに楽しめる活動が多くあります。
こうした右脳的な学びが、子どもの“その子らしさ”を輝かせてくれると感じています。
ときに、「勉強にそこまでこだわらなくてもいい」と言うと、「じゃあ何もしなくていいのか!」と極端な反論をされることがあります。
でも、私は決して勉強や学校を否定しているのではありません。
むしろ、勉強も学校も大切だからこそ、バランスの取れた環境が必要なのではないかと、問いかけているのです。
学校では交感神経が優位になり、緊張状態で頑張っている子どもたち。
家に帰ったら、副交感神経が優位になるような「安心できる時間」があっても良い。
遊んだり、本を読んだり、ただボーっとしたり、親や兄弟姉妹と何気ない会話をする。
そういった”余白”の中で、子どもたちの「右脳」や「創造性」が目を覚まし、バランスの取れた豊かな成長が育まれていくのではないでしょうか。
未来のために勉強は必要。
でも、「その子らしさ」や「やってみたいこと」も大切にできる環境があってこそ、学びは本物になる。
そんな思いを、親として、日々感じています。